三瓶の冬は長く、春の訪れを感じられるのは少し遅め。
数年前から降雪量はかなり減り、雪で長く深く覆われることはなくなった三瓶ですが、冬を越えて春の訪れは待ち遠しいもの。
2月末から3月に咲く白い花は、冬の終わりとまもなくやってくる春を予感させてくれる
『ユキワリイチゲ』
〈しあわせになる〉という花言葉を持つ白い花は、その花言葉のとおり、冷えた身体に春の息吹を感じさせる幸せをくれるお花です!
そんなユキワリイチゲ自生地があるのは、「佐比賣(さひめ)山神社」の近く。大田市街から56号を北三瓶(北の原)の方へ上がってくると、小豆原口バス停正面に群生地への矢印があり、その矢印に沿って少し歩くと立て看板が設置されています。
土手沿いに群生する少し青みや紫がかった白い花の絨毯。
凍る冬をやっと抜け出し、花開かせる小さなお花にきゅんきゅんしちゃいますよ!
その年の気温や状況によって咲く時期は少し前後しますが、3月下旬ごろまで見られます。
三瓶の土に根付き、冬を耐え、やっと芽吹く小さな命です。あまりに可愛くて、家に持ち帰りたくなるかもしれませんが、その場所で一生懸命に咲き誇る姿を愛でてあげてください。美しい姿を写真に残したい気持ちはわかりますが、群生地を踏み荒らしたり、中に入り込んだとき、その踏んでしまった足の下に、明日芽吹こうとしている小さな命がたくさんあることを忘れずに鑑賞してください。